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01:麻痺は体のどの部分に起きますか?
上の項でもお話しましたが、脳のどの部分が損傷されたかによって麻痺はどの部分にも出現する可能性があります。基本的に右脳は左、左脳は右の体の運動をつかさどっているので損傷した脳の反対側に麻痺が出現することがあります。右側なら左半身、左側なら右半身です。出現する部位も人によってさまざまですが、手足、体、顔面(口腔内)に麻痺が出現することがあります。これらが重なって複数(手足と体、手足と顔面など)出現することが多くあります。
02:麻痺は完全に治るまでどのくらいかかりますか?
麻痺は個人差がありますが、ある程度までは改善するといわれています。「ある程度まで」というのは、一度損傷した脳は元に戻ることが難しいため、脳のほかの部分が機能を代償しようと働くのです。したがって完全に元に戻ることは非常に難しいと言われています。
一般的に最初の6ヶ月の間に改善が大きく見られる期間とされています。6ヶ月経過しても緩やかではありますが、改善が見られます。麻痺以外にも失語症や高次脳機能障害などを合併することがあるので、麻痺の回復以外にも考えなければなりません。(失語症や高次脳機能障害については、別の項で説明します。)
03:リハビリをしたら治りますか?
Q2で説明しましたが、麻痺は完全に治ることは難しいといわれています。では訓練の目的は何でしょうか?
それは、脳が代償して機能を回復する過程を手助けすることです。詳しく言うと、手足、体幹、顔面(口腔内)の機能訓練をするだけでなく、日常生活動作の指導、工夫(食事やトイレなど)、自助具などを使用してより生活をしやすくすることで、残ってしまった麻痺にどう対応していくか、リハビリテーションとしての大切な訓練になります。具体的な訓練については別の項で説明します。
04:何か自分で出来ることはありますか?
発症して機能訓練を始めるには、なるべく早いほうが良いといわれています。早期リハビリテーションは医師の指示のもと実施していきます。訓練の内容についてはリハビリ奮闘記をご覧ください。
自分で出来ることで一番していただきたいのは、麻痺したほうの手足を大切に扱ってほしいということです。麻痺した手足は感覚が鈍っていることが多く、寝ている時に手足を体の下敷きにしてしまったり、どこかにぶつかっているのに、そのまま無理やり動かそうとして疼痛や腫れ、むくみを引き起こす原因となってしまいます。
状態が安定してきたら、左右対称的な動作を心がけましょう。具体的には麻痺している反対の手足ばかり使わないことです。頑張って動かしすぎると逆に麻痺した手足をつっぱらせてしまう原因にもなります。反対に大事をとりすぎて動かないままでいると筋力が落ちたり、関節が固くなってしまう恐れがあります。自分で出来る体操などは人によってさまざまですので、PT、OT、STに尋ねると良いでしょう。
05:家族として何かしてあげられることはないか?
Q4でも説明しましたが、患者さん本人がベッド上や車椅子上で麻痺したほうの手足を下敷きにしたり、ぶらんとたらしたままにならないように注意してください。
本人が気づかないことが多くあります。
本人の動作(体の向きを変えたり、起き上がったりすること)を助けるときは、麻痺によって本人が出来ない部分を助けてあげましょう。
家族の方がどのぐらい動かしていいのか、動いていいのか?その人によりさまざまです。主治医に確認すると良いでしょう。
ほかの体操や運動、具体的な介助方法も人によってさまざまです。PT、OT、STに聞くと良いでしょう。
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